たまごや日記

日記だから文章はてきとう。過去の私と今の私の間には別人になるようなエピソードが挟まっているかもしれません。

追悼

http://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2015/150713.pdf
任天堂の岩田社長が亡くなられました。
えっ?ウソ(であって欲しい)…と思って任天堂の公式Twitterを見に行ったら、本当でした。*1
ショック……
病気したのは知ってたけれど、まさかこんなに早く亡くなるなんて…
自分でもびっくりするほどショックです。
なぜなのか。


自分にとって、岩田社長の一番の印象は、公式サイトにある「社長が訊く」です。
これを読むと、そのゲームがしたくなるんですよね。
そして読み込んでいくと、いいなー、この会社で仕事したいなーと思う。
あまりにも面白くて、そこから他の岩田社長関係の読み物も読みました。
いろいろ読むと、なんというか、うんうんと頷けることや、そう!それを言いたかったんだよ!ということがたくさんあったり、こういう事が好きでこういう事がしたくてというのにすごく共感できたり、やってきたことを知って凄い!と思ったり、読みながら、岩田社長はこういう人、というのが形作られていったように思います。
天才プログラマー(技術者)で、社長となって会社を再建させるほどの経営者もできて、いい人そうで、物腰もやわらかそう*2で、人に慕われてそうで…
優秀なプログラマー(技術者)にならなれても、二つ目以降も同時になれる理系の人間ってそうそういないんじゃないかな?
しかし、そういう人がもっと出てきて、世の中を盛り立てていって欲しい、目指せ岩田社長!みたいな感覚。
そう考えると、岩田社長を、(形が無くても)ものを作りたい理系の人間のロールモデルとして、あこがれの偉大な先輩と慕っていたように思います。


それと、この人はまだまだたくさん世に出したい面白いものを持っているに違いないという確信。
世の中が、技術が、進めば進むほど、待ってましたと言わんばかりに今までになかった面白いものを提供してくれるという期待。
それを上手にプレゼンしてるダイレクトなんか見たら、やっぱりまたあれもこれも買いたくなっちゃうじゃないですか。


まだ、もっともっと活躍してほしかった。
ご本人も、まだまだやりたいことが山のようにあったろうに。
こんなに早く逝ってしまうなんて、ご本人が一番悔しい思いをされてるんだろうな。
ああー、あれもこれも作って、趣味のプログラミングでそれも作りたかったのに!みたいな感じで。
願わくば、やりたいことや将来の展望やアイディアのかけらを、社員の皆さんや、近しい友人に、沢山話していて欲しい。
いいこと思い付いた!って、話さずにはいられない、そんな人であって欲しい。
もしそうだったら、任天堂という会社には、その面白そうな事を実現できる人が集まっているんじゃないかと思うから。
実現されたら、岩田社長も、嬉しく思ってくれるんじゃないかなと思うから。


まだショックな気持ちが残っていて、ゲームの追悼プレイをしたいと思いつつもできないのですが、できるようになったら、つい先日買ったマリオカートニンテンドーランドを、こども達とがっつり遊びたいと思います。
今後、実はこんな構想が残されてあったんだという面白いゲームが出てくることを期待しています。


ご冥福をお祈りいたします。

*1:最初に目にしたのが、釣り情報にあふれているところだったので。

*2:品の良さと、理系男子的雰囲気とがいい感じにミックスしている感じ。ふざけてもオタクっぽいことしても下品にならないというかなんというか。