たまごや日記

日記だから文章はてきとう。過去の私と今の私の間には別人になるようなエピソードが挟まっているかもしれません。

子連れ体験*1

http://togetter.com/li/34948
もうだいぶ前になるが、ザウのオフ会で。
とある居酒屋で、レジで分断された座敷で、隣のテーブルは空いていた。
その空間には自分たちのグループのみ。
オムツかえで席をはずそうとしたら、
「そこでしなよー!」
と、皆さん口々におっしゃる。
ほとんどおじさん(失礼)なんだけど。
こどもがいない人、未婚の人もいた。
そういってくれる人が周りにいるということは、ありがたいことだと思う。


私が学生の頃、遠出をするのに、地方の特急に乗った。
数時間かかるから座りたかった。
めずらしく、空いている席があって、そこは前に座った人が動かしたままのボックス席状態になっていた。
ひとり男性が座っていたので「となりあいてますか?」と聞いたとたん、
「あいてませーーーーん!!!」
との声。
え?え?え?と思って声のするほうを見て戸惑っているうちに、小さいこども3人を連れたお母さんがダッシュでやってきてそこに座った。
なんというか、あっけにとられて動けなかったし、私だって座りたかったんだけど、この状態なら仕方ないよな、あのメンバーで空いているボックス席に座れるなんて超ラッキーだし、と思って、そのまま場所を変えた。
その時座れたかどうかは覚えていない。
ただ、その時は、すぐにおさまったとはいえ一瞬腹が立った。
一瞬も腹を立てない人もいるだろうなと後で思った。


その後社会人になってから、モノレールのりばに向かう通路でやっぱりこども3人を連れたおかあさんが、こどもを制御しきれずに結構広がって小走りになっていた、ように思う。(うろ覚え)
その時、このままじゃ正面からぶつかりそうなので、自分が道を譲る形でしばらく横によけていた。
おかあさんは大変だなぁ、と思った。
気分を害することはまったく無かった。
むしろ、自分たち兄弟を連れて里帰りしていた母をねぎらう気持ちが出た。


私一人ではこども二人をつれて実家から自宅へ帰るのは不可能なので、母についてきてもらったとき。
騒がないように、ずっと気合を入れて相手をする必要があったので、
「あれじゃあ大変だ。あんたたちはおとなしかったから、あんなに大変じゃなかった。」と言われた。
ルナ2歳、ソル0歳の時の事。
その後、テラ2歳のときにこども3人で同じシチュエーションになったが、テラ1人分で以前のルナソル2人分より大変だった。
ルナソルはもうおばあちゃんとひまつぶしアイテムと一緒に座っていられるようになっていた。
私はずっとデッキで抱っこだった。
腰が痛くなった。


その数ヵ月後かな。
家族みんなで新幹線に乗った。
帰省のときの8分の1程度の時間だったので、自由席で行くことにした。
車両の中ほどの通路に立っていると、さっと一人が席を譲ってくれた。
私がソルを抱いて座ったような気がする。
すると、その前の席の人も譲ってくれた。
ルナが座った。
そして、先の隣の席の人も、「あら、私が動いたほうが良いわね」みたいな事を言って譲ってくれた。
相棒がテラ、私がソルを抱っこして並んだ。
ルナが、みんなと一緒が良いと言い出したので、席を詰めて3人で並び(相棒がテラ抱っこ)、空いた席を元座っていた人に返した。
進むにつれ、ぽつぽつと空いた席もでき、譲ってくれた人も座れるようになっていた。
私はどうだったか覚えていない。
とりあえず、腰は痛くなっていた。


ほかにも、席取りバトル負けないわよ、というオーラを出してた人が、こどもを抱いているのに気づいたとたん、どうぞと言ってくれたり、こども(赤ちゃん)の粗相(下系じゃない)があったときに「小さい子のすることですから」と言ってくれたりした人もいる。


そのほかにもいろいろあった。
荷物を抱えるのを手伝ってくれる人、
抱っこ紐のねじれをなおしてくれる人、
なでなでしてくれる子、
そうそう、泣き出したからデッキであやしていると、私の席譲るよ、という通りがかりの人に何人も出会った。
その時は指定を取っていたので、御礼と説明をしてもちろん遠慮した。


もちろん、逆にしんどい思いもした。
こどもが入ってきたとたん、
「こどもだ!」と言う感じで目を見開き、ぴりぴりし始める。
そして始終こどもを気にしている。
ビール飲みながら盛り上がっているおじさん達は気にならないけど、こども*1は盛り上がる前から気になるようだ。
騒ぐどころかしゃべりもしないうちからそれでは疲れるだろうと思う。
そしてそれはこどもが去るかその人が去るまで続く。
周りを気にしている私にはわかるが、そうでない人はその緊張感を漂わせている人に気づかないようだ。
こちらも、こどもに敏感な人がいるのでいつも以上に気を使う。
そんな人は、子連れのためにではなく、自分のために少し感度を押さえられる方法を見つけたほうが楽なのではないかと思う。
(これは別のシチュエーションにも当てはまることだ。)


人によって感覚や過去の経験はさまざまなだけに、一つの事に対して同じ対応になることは少ないと思う。
そんな中で、私の体験には、こんなことがあった。
この体験をどう受け取るかはそれこそ人それぞれだろう。
まあ、今後そういえばこんな人がいたな、と思うことで、(どちらの立場でも)しんどい思いが減ることがあればいいなと思い書いてみた。


私自身は、「小さい子と自分とどちらかが我慢しなければいけないのなら、当然その余裕のある自分がすりゃ良いじゃん」と思っている。
そう思うと、なぜかそれは「我慢」ではなくなってしまった。
それは、逆に余裕の無いときは無理しなくていいや、ということになるからかもしれない。

*1:赤ちゃんから小学生くらいまで