たまごや日記

日記だから文章はてきとう。過去の私と今の私の間には別人になるようなエピソードが挟まっているかもしれません。

ドラゴンクエストVII

at 2001 11/07 12:55 編集

 …たいていの人は知ってますよね?多分。
有名定番RPGゲームですが、今のところに住んでしばらくは知り合いも行くところもなく、私にしては珍しく、発売後何年も経たずに買ってプレイしました。


 一度目は自力で解くタイプなのですが、攻略サイトがにぎやかだったので何となく見ていると、ゲームを元に自作小説をアップしているところがあったんですよ。
それは管理者ではなくて、見に来た人が好きにアップできる物でした。


 それで私もふと思いついたエピソードがあるので書いた物が、PCのファイル掃除中に出てきたので、ついでにこちらでもお披露目してみます。

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「…さて,準備はできましたかな。」
「ええ。特に何もありませんもの。」
「いや…私の言っておるのは,気持ちのほうじゃよ。」
「………ええ……。そのほうが,この子も喜ぶと思いますもの……。」
「…そうかもしれんな。」
「あの人に会えることを望んで,普通の時間の流れに載れなくなってしまったのは,私の選んだことですもの。…でもこの子は……」
「………。」


「だけど必ず,たとえ奥深いところだったとしても,この子の意識を持った人と会えばわかるはずだわ。それに,必ず,必ず会える,って海底王様がおっしゃったではありませんか。」
「さよう。必ず,一生に一度は会うことはできよう。じゃが,そのときに気づかぬやもしれん。そしてそのまま二度と会う事がかなわぬやもしれんのじゃよ。」
「わかりますわ。たとえ,ただすれちがっただけでも。きっとわかります。それに,水神の印があらわれるのでしたら,確かめることまでできるのですもの。こんなにかんたんな宝捜し,なんでもありませんわ。ただ,何時その時が来るかわからないだけ。でもそれくらいのハンデはあっても大丈夫……」
「しかも,何代か先の人間の意識となって会うかもしれんのじゃよ?」
「ええ。それでも,いつかは会えるなら。しばらくそのときも待つだけです。」
「さようか……。では,よいな?」
「ええ。」


そして。
まぶしく,やわらかな,そしてあたたかな光が彼女から放たれ,彼女を包み込むようにした後,光の筋となって遠くへ運ばれていきました。





そして。





「何ーーっっ!!もう生まれちまったのかっ!?それにしてもえらく早いじゃないか。まだ6ヶ月に入ったばかりだったろ!?」
「体は十分大きいんだ,心配は要らないよ。でも,ボルカノさんの息子にしちゃあ,えらくやさしい面差しだねぇ。マーレさんに似たのかな。」
「…ふふっ。名前はなんて付ける?」
「もう考えてあるぜ。アルス,だ。どうだ?いい名だろう!」
「ええ。ほんとに。とてもいい名前だわ。」

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 元ネタを知らない人には何の事やらでスミマセン。