たまごや日記

日記だから文章はてきとう。過去の私と今の私の間には別人になるようなエピソードが挟まっているかもしれません。

テラが泣いた時、ソルが泣いた時

テラの話。
三歳直前の話。
未修園児対象の幼稚園解放で、大好きな車のおもちゃを独り占めして遊んでいた。
そこで遊んでいるのが一人だったのでしばらくは問題無し。
お気に入りの配置に車を駐車させ、一部を動かして遊んでいると、後から来た子(一つ年下、親同士親しい)が駐車してある車を取った。
そりゃそうだろう、はたからみたらその辺に放置されているようなものだ。
テラは「ダメーー!」と奪い返したが、私は「全部テラちゃんのじゃないよ、今使っていないのは貸してあげなさい。」としばらく諭す。
もちろん、使っている途中のものや、使い始めたものなら待ってねと相手に言うのだが、いいかげん独り占めしている上に置物状態なら、譲らなきゃ、という状況。
相手の子は大泣き、相手の親は、いいよ、ごめんね、と譲ってくれようとする。
諭した後、黙って車を握り締めるテラ。
しばらくして、おもむろに相手のこのところへ行き、「どうぞ。」と車を渡す。
その場にいた大人数人、ありがとう、えらいね、などみんなでテラを褒めまくる。
テラはまっすぐ私のところへ来てうえぇ〜ん泣き。
ほんとはボクだって使いたかったんだよね。
でも相手に譲ってあげたんだよね。
よしよし、えらいね。やさしいね。
と言う気持ちで泣き止むまで抱きしめた。


ソルの話(笑)
愛想も要領もいいソル。
ルナと近所の女の子達と一緒によく遊ぶ。
その中では一番年下なので、何かとみんな気遣ってやさしくしてくれる。
特にルナの二つ上の子(Aちゃん)がなんと言うかとてもいい子。
しっかり物のお姉ちゃんタイプなんだけど、こどもらしいかわいらしさがある。
何があったか、ソルがかまって泣きを始めた。
あー、こりゃわがまま通そうとしてるなーと思っていたら、
「ソルちゃん、そんなことで泣かないで!」by Aちゃん
と、あっけなく終了。
成り行きを見守っていた私と相棒爆笑。
そうそう。それでいいんだよ。わかってるなあ。
わがまま泣きの場合、これが一番。
まあ、はいはいとわがままを聞いてあげること自体が楽しければ、それもありだけどね。


ちなみにルナはとても泣き虫だけど、だいぶ泣いてきたおかげか、自分自身で「こんなことで泣くんじゃない!泣きたくないのに!」という気持ちが出てきたときには、泣かないでいられるように目下修行中に見える。
そして、まだ泣くことが必要だと思えたときには抱きしめてなでなでしている。
場合によっては、そんなことで泣くな!というセリフもおりまぜてますが。


三人とも大人になったときに、抱きしめなくても大丈夫なくらいの心の基地を作れるようにいっぱい抱きしめてあげるから、今は泣け。存分に。