たまごや日記

日記だから文章はてきとう。過去の私と今の私の間には別人になるようなエピソードが挟まっているかもしれません。

テラちゃん

初めての男の子、テラちゃん。
ルナちゃん、ソルちゃんと女の子が続いたので、女の子の名前をつけるのに慣れきってしまっていました。
つけたいのはやはり、簡単な字で、読みも普通なんだけど、どう読むのかちょっと悩む、穏やかに健やかにという意味を持つ名前。
これが難しい。
名前を考えている時の印象では、平凡な名前をつけるなら圧倒的に男の子のほうが選択肢が多いけど、一味違ったものにするならば女の子のほうがつけやすい、でした。
しかも、持たせる意味を別のものにして以前気に入ったものも、幼稚園や近所に同じ(読みの)名前の子がいるのでつけられないなあ〜、となりだしています。
それらを除いて私が考えてみた名前はことごとく相棒に却下され、だったら自分が考えろーー!!とふってみたところ、既にほぼ気持ちをかためている名前があるとのこと。
だったら早く言えよ(怒)と思いつつ聞いてみると、それは相棒の名前にちなんで、やはり荘子から取ったものでした。

荘子 逍遥遊遍 第一


北冥有魚,其名為鯤,鯤之大,不知其幾千里也,
化而為鳥,其名為鵬,鵬之背,不知其幾千里也,怒而飛,其翼若垂天之雲,
是鳥也,海運則將徙於南冥,南冥者天池也,
斉諧者志怪者也,諧之言曰,鵬之徙於南冥,水撃三千里,搏扶搖而上者九萬里,去以六月息者也,
野馬也塵埃也,生物之以息相吹也,天之蒼蒼其正色邪,其遠而無所至極邪,
其視下也,亦若是則己矣,
且夫水之積也不厚,則其負大舟也無力,覆杯水於拗堂之上,則芥為之舟,置杯焉則膠,水浅而舟大也,
風之積也不厚,則其負大翼也無力,
故九萬里則風斯在下矣,而後乃今培風,背負青天而莫之夭閼者,
而後乃今將圖南


この編名「逍遥遊*1は、かなりの意訳をすれば、私が理想としている、ぐりとぐらの暮らしなんじゃないか、と思えました。

この名前に気持ちをかためる前に生まれてきたのですが、今となってはとてもいい名前になったと思っています。
何よりも、悠々自適、ただし、「己の分をわきまえて」というところがすばらしい。
そこに、自分の手を使う意味まで上乗せできました。
健康であることを祈りつつ、名前のとおりに育って欲しい、そう願っています。

*1:一番上のリンク先の説明が好み