たまごや日記

日記だから文章はてきとう。過去の私と今の私の間には別人になるようなエピソードが挟まっているかもしれません。

新たなる記録

このところ、おかしーなー、まだかなー、と思っていた。
8月、9月がやけに早まったから警戒していた。
だから気になっていた。
病院に行こうかと思いつつ、前兆のような感覚があったので、もう少し待って、それで無ければ行くつもりだった。


可能性をゼロだとは思っていなかった。
しかし、本当に?とも思っていた。
ゼロではないが、かなり低いのが世の常であることも知っていた。


しかし、今日、昼ご飯の時に気持ち悪くてしょうがなかった。
もしかしてひょっとすると、本当にそうなのだろうかと思った。
確かにそうだと言われれば、体長の変化でそう思える部分は多々ある。
そして、そうかもしれないと思うと、ものすごく動揺した。
くらくらして、横にならずに入られなかった。
何とか落ち着いてから病院へ行った。


まさか、というよりも、マジで?という感じ。
5週目に入っていた。
予定日は6月。
つくづく、長生きする奴もいるって言うのは本当なんだなあと思った。


無事にいけば、三人目のこどもが産まれる。


元々私はこどもは三人欲しいと思っていた。
しかし、二人目を産んだ後は想像を絶するような状態だった。
こんな状態で、もう一人?
私の心身は持つのだろうか?
それが心配でたまらない。
そういう現状だと言うことだ。


「おかあさんがお勤めの間こどもをあずかります」だけではいけないのだ。
産休に入ったら家にいるんだから保育園は出て行けではいけないのだ。
家にいるんならずっとこどもの面倒だけ見ておけではいけないのだ。
まだまだ子育て支援の目の付け所は視野が狭い。
だから私のような、完全核家族の上にちょっと変わった境遇の人は、不安で不安でたまらなくなる。
本当に産んで大丈夫なのか???
そう思わせる社会。
子育てをしない人には、わからない。
子育て環境に恵まれている人には、わからない。
しかし、一番支援が必要なのは、環境に恵まれていない、子育てをしている人たちだ。


私の気持ちの問題もある。
少し前、ものすごくもう一人欲しいと思うときもあった。
しかし、色々考えて、二人でいいね、とふっきったばかりだった。
もともと望んでいたものを、現状と自分の体の都合で、望まないように気持ちを落ち着けてしまった直後だった。
ルナとソルと、私と相棒との将来の家族図。
そんなものがくっきりと浮かびだした矢先。
なぜ、よりによってこんな時に。


それでも一番救われたのは、相棒が笑ったこと。


相棒は、二人でいいか、と言っていた。
だから、心配だった。
でも、その心配はいらなかったようだ。
きっと、四人目も五人目も笑うと思う、そう言った。
泣けた。


前回と違って、今はお金を払えばしっかり手助けをしてもらえる状態ではある。
実際、6月、10月と、ものすごくお世話になり、本当に助かった。
とても親身になって、規定以上の支援をしてくれている。
しかし、フル活用するとやはりものすごくお金がかかる。
ちょっとくらいならすぐに手助けをしてくれる知人も増えた。
やはり私の状況では、できることなら何でもするから、と言ってくれる人が多い。
同じ子育て中で大変だろうに、だからこそ解ってくれる。
最近はたまに頼むときもある。
しかし、ずっと、毎日、頼み続けるわけには行かない。
命の責任をまるまる任せるなんて言う大変なことは、好意に甘えられる範囲を超えている。


それでも、それでも、万一の時にはきっと誰か一人は大丈夫な人がいる。
それだけでも安心感は天と地ほど違う。
以前住んでいたところでも、お隣の人が、なんかあったらこども見るから言ってね、と言ってくれた。
実際にお願いしたことはなかったが、そう言われただけで、もしもの場合の不安が消えるのだ。


しかし、継続的なことを考えると不安だらけだ。
そう言う社会と自分の状況。
日本は、親に頼らなければこどもを産み育てることはとたんに難しくなる国なのだ。
できなくはない。
ただ、産み育てる人間は確実に命を削っている。


それでも、少したち、話をしたら落ち着いた。
逆にすっきりした部分もある。
ずっとずっとずっとずっと、こどもの数で悩んでいた。
この理想のこどもの数を決められる恵まれた時代と体質でありながら、状況がそれを許さない。
そのためにずっとずっと悩んでいた。
気持ちも大幅に揺れていた。
それが無くなる。
こどもは三人で考えればいいだけになる。
四人め以降があれば、それこそその都度考えるしかないので、無駄に悩むこともない。


そして、新たな悩みが浮上した。


もし、今回だめだったら、どうする?


前回だめだった時は、次こそはと思いながら乗り越えた。
こんどはどうするのだろう?
私には考えないようになんてできない。
どうするのだろう?


無事に生まれてくれば、お金何とかしなきゃねー、自分の仕事本格的開始は遅れるし、そのぶん頭が回復するのが大変そうだけど、仕方ないよね、だけですむのだが、そうでなかったら?


わからない。
きっとそのときがくるまでわからない。
しかし、そんなときはこないで欲しい。


よくきたね、テラちゃん。
きっとルナとソルによく似た、かわいい子に違いない。
元気に会える日を待っているよ。